想定可能状態と到達可能状態
想定可能状態とは、ユーザが
「何らかの操作により、到達できるだろう」
と思う状態のことです。
到達可能状態とは、ユーザが何らかの操作により、
「実際に」到達できる状態のことです。
ゲームデザインにおける重要なポイントは、
想定可能状態を大きくしすぎないことです。
というのは、想定可能状態を大きくしすぎて、到達可能状態を超えてしまった場合、
「できることが少ないじゃん!」
と、ユーザをがっかりさせてしまうからです。
例えば、マップ内にたくさん宝石やら宝箱やら伝説の剣やら、
たくさんのアイテムがあるとします。
しかし、実際にはそれらが単なる障害物であったとすると、
「なんで取れんのじゃ!」
と、怒り出してしまうでしょう。
逆に、想定可能状態より到達可能状態を大きくした良い例が、
「ゼルダの伝説」ですね。
というのも、爆弾やらロウソクやら腕輪やらのアイテムを手に入れると、
それまでただの障害物と思っていた壁やら木やら岩が、
隠し階段の入り口になってしまうのですから…。