ルール作り
車のゲームは、日常に車が存在するからゲームとして成立していますけど、 車がなかったら、車の筐体ゲームは操作が複雑すぎて ゲームとしてはとっつきが悪いと思うのです。 (岩谷徹/パックマンのゲーム学入門)
車は複雑な操作方法を要求しますが、現実に存在するため、その操作方法は自然に受け入れられます。
また、車の挙動(アクセル・ブレーキ・ハンドルを切って曲がる・ドリフトなど)も、
非常に複雑な動作をしますが、物理現象として慣れ親しんでいるため、
(車に乗ったことがある人には)特に複雑と感じたりはしません。
最近kenmoもルール作りで悩んでいたのですが、
「現実にある自然現象や物理現象」を分析・採用すると、
複雑なパラメータ・条件を追加しても、
自然で理解しやすいルール作りができるのではないか、などと思いました。
遊びには、 ゴルフタイプの『ボールをゴールの穴に入れるという、みんなが納得できるルールの遊び』と、 野球タイプの『誰かが作ったルールの遊び』があるのです。 だから、ゴルフタイプのゲームの場合はルールが明確なため、作るのが比較的楽です。 それに比べて野球タイプは非常に難しい。 “ピクミン”は、野球タイプだったため、ルール作りには非常に悩まされました。 (中略) “ピクミン”のような野球タイプのゲームは、 自然な形で目的を達成させるルールを作ることが重要です。 (宮本茂/パックマンのゲーム学入門)
まー、単純なルールで面白いゲームができてしまえば一番いいのですが、
それはなかなかうまくいかないものです。
そこで、
- 操作を複雑にする
- ルールを複雑にする
という「複雑化」により、選択肢を増やすことで、ゲームは面白くできます。
ただ、「複雑化」といっても個別の要素は、単純なものであることが多いです。
なので、その単純な要素について、
- お互いの要素がどんな「関係」を持っていれば自然か?
- 要素の特性をどんな「順番」で理解させれば、覚えやすいのか?
ということを考えながら、ルール作りをすれば、
自然なルールになるのではないか、などと思いまちたー。