ラスボスを倒す動機
ゲームのストーリーの最終目的はたいていラスボスを倒すことを目的としています。
なので、主人公にはラスボスを倒す動機が必要となります。
ということを土日延々とシナリオ書きながら、考えてたことをメモ。
ラスボスを倒す動機の種類を「公私」という区分で分けるとします。
- 私的な動機
- 公的な動機
これを元に動機をどう組み立てるかを考えると、、。
1の場合、
金、名声、復讐とかになります。
ですが、金とか名声は動機として弱い(ような気がします)
ラスボスは強大な力を持った化け物なので、
それに立ち向かうためには、
相当な金銭欲や名声欲があることを描かないといけない気がします。
(金とか名声で動く人間は、結局、自分の命が大切で、まっさきに逃げそうな気もするし、、
また、復讐は強力な動機となりますが、結局、報われないことが多く、
ストーリーが悲劇になることが多い(気がします)
(「気がします」、が多いのはストーリーをそんなに書いたことがあるわけでもないので、、orz
最終的に和解(実は誤解だったとか)もありだけど、
そこまでの動機が復讐だったから、
「ふははは!!復讐!負のエネルギーこそが我が力の源泉なのだよ!!」
とか、裏ラスボスとか登場してしまいそう。
2の場合、
例えば
- 世界の平和を取り戻す
- 困っている村人の依頼を受ける
- 警察を主人公とする(公務)
など。
ようは「みんな」のために、ですな。
誰かのために戦うというのは、動機付けとして強いものがあるし、
構図も、
- 苦しめる者→悪
- それを救うもの→善
となり、勧善懲悪の分りやすいストーリーになりやすい(気がする)
エピローグも、
みんなに感謝されて終わり、
というスッキリした終わり方にできる。
ただ、一時期はこればっかだったので、王道過ぎて飽きられてるかも。
あと、
- お姫様(恋人)を取り返す
というパターン。
恋人だと、公的の範囲が狭くなっちゃうけど。
でも、そのお姫様(恋人)と深い愛情があるとか、
そういった心情を書ききらないと、
動機としては納得させられないので、難しいかも。
ただ、長編のストーリーだと、少しずつ心のステップが描けるので、
有効な方法かもしれないなー。
LUNARとかグランディアとかがそんな感じで、
ヒロインが特殊な力を持ってて悪いやつに捕まっちゃう(利用される)
というパターンですな。
好きな人を助けるついでに世界も救っちゃう、という感じで。
で、結論
1の「私的な動機」から始まって、いつの間にか2の「公的な動機」に移っている。
それがいいのかな、と。
いきなり、「公的な動機」だとプレイヤーが引いちゃう可能性が高いからー。
例えば、いきなり、
「勇者よ!世界を救え!」
で始まったら、プレイヤーは、
「また、このパターンか!」
「世界の平和とか言われても、なんかピンとこないね」
などと、あきられてしまいそうな気がします。
私的な動機なら、
「おお、こいつは金が好きなのか。正直なやつだ」
とかえって好感をもたれそうな気がします。
たぶん。
ただそうなると、私的な動機から、公的な動機へのシフトをどうするか、ですね。
例えば、主人公の精神面を大きく変化させる出来事を起こす、、
とか、精神的な成長を描く必要性はやはりあるなー、と