シナリオめも

ゲームシナリオの書き方 基礎から学ぶキャラクター・構成・テキストの秘訣 (NEXT CREATOR)
から、キャラ設定の部分をkenmoなりにまとめ。
 

キャラクターシート

キャラを作るときに、前もってキャラクターシートを作ると、設定漏れを防ぐ効果があります。

基本的な項目としては、

  • 名前
  • 年齢
  • 職業
  • 体格
  • 服装
  • 性格
  • 特技
  • 弱点
  • 口調
  • シナリオ上の設定

などがあります。
 
チェックシートを埋めていくような感じで、これらの項目を考えていくと、
キャラ設定が楽になる、という効果があります。
 
kenmoがこれを使ってみて、役に立った項目は、、、

  • 口調
  • 特技
  • 弱点

です。
 
「口調」は、例えば、なんとなくシナリオ書きながらしゃべり方を決めたりするとします。
そうすると、場当たり的なセリフを書いてしまい、場面によって口調が変わってしまったりして、
統一感がなくなった、ということをしてしまいがちです。
なので、このようなミスを防ぐために、前もって決めておくと便利です。
 
この中の「特技」とか「弱点」は
「本当に必要なのかよ!」
と思ってしまいそうですが、テキトーでも設定しておくと、
シナリオに行き詰ったとき、これらの要素を絡めて面白くなったりと、何かと役に立ちます。
 
例えば、

  • 特技:歌
  • 弱点:くすぐり

とか。
(「くすぐり」が何の役に立つのか微妙ですが、、(´∀`;
 

キャラの役割

ゲーム上でのキャラの役割を明確にしておくと、行動原理をしっかりしたものにできます。
役割の分類としては、

  • 主人公
  • 敵キャラ
    • 関門キャラ
    • ボスキャラ
    • ライバルキャラ
  • 味方キャラ
    • 雑魚キャラ
    • システムキャラ
    • パートナーキャラ
    • 仲間キャラ
    • 家族キャラ
    • きっかけキャラ
    • お助けキャラ
    • 裏切りキャラ
    • 賢者キャラ

などがあります。
 
さらに「役割」は、
「性格」や「職業」など、基本設定に比べて、
ゲーム中にチェンジすることが容易である、という特徴があります。
 
例えば、ひどく嫌っていた相手に対して、ある日突然、好意を抱く、
というような急激な変化は、「正当な理由」がなければ、
プレイヤーに大きな違和感を与えます。
 
さらに、その「正当な理由」を描くには、少しずつ丁寧に心のステップを描く必要があります。
 
ですが、「役割」であれば、
例えば、LUNAR2のガレオンのように、
最初は「敵キャラ」という仮面をかぶっていたものの、
実は要所でヒイロを助ける「お助けキャラ」であり、
ルーシアがゾファーに取り込まれ、戦う気力をなくしたヒイロを勇気付けた「賢者キャラ」だった。
 
というように、「役割」はキャラに連続して持たせることが可能です。
 
それぞれの役割の詳細を書くと、

関門キャラ

倒さないと先に進めないキャラ。
倒すと役割がなくなってしまうので、
味方になったり、死んだり、行方不明になる。

ボスキャラ

プレイヤーの最終目的となるキャラ。
関門キャラとほぼ同義。

ライバルキャラ

プレイヤーの競争相手。
プレイヤーと同等の目的を持たせ、嫌な性格にして嫉妬心を煽らせると効果的。

雑魚キャラ

名前もない村人など、ストーリーに関わらないキャラ。
ステレオタイプにし、目立たないようにすると良い。

システムキャラ

宿屋とかセーブとかゲームシステムとして有用なキャラ。
これも目立たないようにして、ゲームとしての役割を果たすことに注力すると良い。

チューター

ゲームの遊び方を説明するキャラ。
例えば、LUNAR2のルビィとか俺屍のイツ花とか。

パートナーキャラ

プレイヤーのそばにいて、あれこれ世話を焼いてくれるキャラ。
時としてチューターの役割を兼ねる。

仲間キャラ

プレイヤーと一緒に戦ったりするキャラ。
仲間になる過程を大切にすると良い。
(例えば、凄く強いキャラにしておいて、「あー仲間にならないかなー」とプレイヤーを焦らしてから仲間にさせる、とか)
あと、プレイヤーに従うロボットにしてしまうと、ドラマがないので、
ときにプレイヤーに反する行動を取らせ、葛藤を起こすようにするのもいいかも。

お助けキャラ

プレイヤーのピンチに登場して、危機から救ってくれるキャラ。
ただ、これを多用すると、ご都合主義の話になってしまう。

死にキャラ

出番のなくなったキャラ。
ピンチのときに犠牲となる(文字通り、死なせる)ようにして、盛大に散ってもらうと良い。

化けキャラ

例えば、味方キャラから裏切りキャラへと変化するなど。
目立たないように、わざと死にキャラにしておくのも手かも。

家族キャラ

プレイヤーと血のつながりのあるキャラ。
血のつながりはそれだけで存在感をアピールできる。
(例えば、母を殺された、と、赤の他人の村人が殺されたでは、犯人に対する怒りの度合いが大きく異なる)

きっかけキャラ

ストーリー上、大きな変化を生み出すきっかけとなるキャラ。

裏切りキャラ

味方キャラから敵キャラに役割をシフトするキャラ。

賢者キャラ

ストーリーに重みや説得力を持たせるキャラ。
万能キャラ。
プレイヤーを正しい方向へ導く。
このキャラが動きすぎると、プレイヤーの苦労がなくなるので、
ほどほどに動くと良い。